学術集会・学術講演会

第5回 京都リハビリテーション医学研究会学術集会

会長あいさつ -第5回京都リハビリテーション医学研究会学術集会の開催にあたって-

京都府立城陽リハビリテーション病院 院長
徳永大作

 このたび、2019年2月3日(日)に、同志社大学の今出川校地(室町キャンパス)におきまして、第5回京都リハビリテーション医学研究会学術集会を開催させていただく運びとなりました。

 京都リハビリテーション医学研究会は、それまで10年近く活動してきた京都リハビリテーションフォーラムを前身として、オール京都体制でリハビリテーション医学・医療の質の向上や研究の後押しをする目的で2014年1月に組織されました。2015年2月に開催された第1回本学術集会では、各領域の日本の第一人者である講師の皆様に講演いただき、600名を超える参加者があり、会場では熱心な議論が交わされました。その後も、毎年2月に本研究会学術集会を開催しておりますが、第2回~4回のいずれも、講演だけでなく、多数の一般演題があり、医師のみならず療法士などリハビリテーション医学・医療に関心をもつ人が、多岐に渡るリハビリテーション医学・医療に関する基礎・臨床研究の成果を発表し、議論を重ねて来ました。

 リハビリテーション医学・医療には、多くの職種の方々が関わります。また、ロボティクスなどに代表される工学系分野との医工連携も重要です。さらに、メタボリックシンドロームやロコモティブシンドロームへの取り組みとして、健康科学系の研究者との連携も今後ますます充実していくものと考えます。

 第5回となる本学術集会では、テーマを“共に、もっと。~come together into the future of rehabilitation medicine~”としました。リハビリテーション医学・医療を通じて、患者さん、医療人が共に、将来を考え、今までは「できない、無理」とされていた、もっと、高い目標に向かって進んでいくための発信源として、この研究会が開催できれば、との思いを込めて、このテーマを考えました。

 私は、2003年から2010年の間、京都府立医科大学で関節リウマチの研究に携わりました。関節リウマチの治療は、この15年間で、“パラダイム・シフト”と呼ばれる素晴らしい進歩を遂げました。それまでの目標が、「悪化を防ぐ」であったのに対し、今や「病気を治す、機能を保つ、高める」という目標に変わってきています。運動器疾患の代表ともいえる、関節リウマチのリハビリテーション診療について、情報を共有し、先に進んでゆくための講演会を企画します。

 2019年は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の前年でもあります。ローマで、第1回パラリンピック(第9回国際ストーク・マンデビル競技大会)が開催された、1960年に、私は生まれました。それから58年が過ぎ、障がい者スポーツ(パラ・スポーツ)もようやくメジャーになりつつあります。障がい者スポーツは、早期社会復帰のためのリハビリテーション診療として導入されましたが、今は競技スポーツとして、「見せる、魅せる」ものとして発展してきています。しかし、障がい者スポーツにおける医科学的な研究や分析は、まだまだこれからの、発展途上にある課題です。2020というまたとないチャンスを、この分野の発展に生かせればと思います。

 また、今回は、ソプラノ声楽家の青野浩美さんをお呼びし、御講演をお願いしています。青野さんは、同志社女子大学を卒業されましたが、神経内科の疾患を発症され、気管切開を余儀なくされました。しかし、声楽家への夢をあきらめずに障がいと向き合い、声を取り戻し、今や数多くのトーク&コンサートを開催され、自らの体験の執筆もされています。同志社大学のホールで、青野さんの歌唱を聴けることを、本当に楽しみにしています。

 本学術集会では、限られた時間ではありますが、このように、盛りだくさんの企画を考えております。多くの先生方にご参加いただき、“共に、もっと”。前に進むための1日になればと願っています。

開催概要

会 期 2019年2月3日(日)
会 場 寒梅館 ハーディーホール(同志社大学室町キャンパス内)
会 長
徳永 大作 (京都府立城陽リハビリテーション病院 院長)
(京都府立心身障害者福祉センター附属リハビリテーション病院)
テーマ “共に、もっと。~come together into the future of rehabilitation medicine~”